身体障害者補助犬について

体に障害があって生活に支障がある方がいらっしゃることでしょう。そうした方の生活を支える存在として身体障害者補助犬がいます。この記事では身体障害者補助犬についてお伝えします。

目次

・身体障害者補助犬とは

・対象者

・給付条件

・費用負担

・給付までの流れ

・必要な書類

・まとめ

身体障害者補助犬とは

身体障害者補助犬とは、身体障害者の体の一部となって障害者の社会参加を助ける存在です。特別な訓練を受けているのでペットと扱いが異なり、公共施設・交通機関・飲食店の中に入ることができます。

 

身体障害者補助犬は3種類あります。

 

・盲導犬  視覚障害者の歩行を助けます。障害物、自動車の接近、曲がり角、段差、交差点などを知らせま

      す。体に白または黄色のハーネス(胴輪)をつけています。

 

・介助犬  手足に障害がある人の日常生活動作を助けます。落とし物を拾って渡す、ドアの開閉、衣服の脱

      衣補助、緊急時に電話の子機や携帯電話を探して手元まで持ってくるなどをします。体に介助犬

      と書かれた胴着をつけています。

 

・聴導犬  聴覚障害者に生活上の必要な音を知らせます。玄関のチャイム、電話の呼び出し音、赤ちゃんの

      泣き声、火災報知機の音などを知らせます。体に聴導犬と書かれた胴着をつけています。

対象者

対象者は次の通りです。

 

・都道府県内に1年以上居住する満18歳以上の在宅の身体障害者

・身体障害者手帳を持っている次の方

 a.盲導犬  視覚障害1、2級

 b.介助犬  肢体不自由1、2級

 c.聴導犬  聴覚障害2級

・社会活動の参加に効果があると認められる方

・補助犬を適切に利用し、飼育できると認められた方

・賃貸住宅(公営住宅を除く)に居住する場合、家屋の所有者・管理者の承認が得られること

・障害者施設またはこれに類する施設に入所していないかた

 

などになります。

給付条件

補助犬の給付を受けた方は次のことを守らなければなりません。

 

・補助犬を虐待または放置をしてはならない

・補助犬に食事を与える

・補助犬の排便物を放置しない

・補助犬の体の清潔保持、予防接種及び検診を受けさせること

・その他、補助犬の飼育及び管理について法令等に違反しないこと

費用負担

費用負担は次の通りです。

 

・訓練に要する旅費、食費などの経費は全額自己負担

・補助犬給付後のえさ代、ワクチン接種代は全額自己負担

給付までの流れ

給付までの流れは次の通りです。

 

1.補助犬の育成団体に連絡する

2.市区町村の福祉担当課に相談・申請書類を提出する

3.都道府県が審査をし、給付候補者を選考します

4.候補者は訓練施設で共同訓練を受けます

5.給付の決定

6.候補者に対して決定通知書を通知します

必要な書類

必要な書類は次の通りです。

 

・身体障害者補助犬給付申請書

・身体障害者手帳の写し

・世帯全員の住民票の写し

・世帯全員の所得証明書等、所得を証明できるもの

・介助犬給付希望調査書(介助犬希望者)

・身体障害者補助犬飼育同意書(承認書、承諾書、自治体によって名称が異なる)

・誓約書

・就労証明書またはこれに代わるもの

 

などです。

まとめ

身体障害者補助犬についてお伝えしました。ご利用を考えている方は参考にしてみて下さい。